新型コロナウイルスの影響は、飲食店やサービス業などの店舗経営の影響は甚大ではありますが、コワーキングスペースを利用されている事業者の皆さんの影響も非常に大きくなっていると痛感しています。
高久自信ですが、2020年3月以降は、確定していたセミナー6本が中止又は延期となり、メインである中小企業支援の案件も前年に比べて数分の一以下に減少しました。また、緊急事態宣言発出以降、資格の学校TACの講義は20講義以上が休講となり、大きな影響を受けています。
さらには、経営参加している産後ヘルパー㈱においても、確定していたお客さまから20件近いキャンセルがあり、大きなダメージを受けました。
以上から、ほぼ99%の業種業態のビジネスがダメージを受けているなか、コワーキングスペースことkama.の利用者には、随時情報提供して参りました。その内容を整理して記録に残したいと思います。
1 【第1弾】2020.3.12小規模事業者持続化補助金の案内
・明日から小規模事業者持続化補助金の受付が始まります
・この補助金は、小規模事業者が行う「販売促進」「販路開拓」「設備投資」「調査研究」など、売上向上を図るための事業計画に対して、3分の2の補助率で最高50万円まで補助する事業です
・この補助金は今回で7回目(7年目)となります
・ちなみに、昨年、高久は40件ほど支援しましたが、採択率は95%でした
・第1回の締切は3/31ですが、第2回は6/5締切となっており、全部で4回の締切があります。
・興味がありましたら、説明会を行いますので、ご連絡下さい
2 【第2弾】2020.3.16ものづくり補助金の案内
・「ものづくり補助金」(通称:もの補助)のご案内をいたします
・この補助金は、当年で8年目となる補助金で、主に設備投資に対する補助金です
・全国の採択率はこれまで30~40%です。
・高久が支援した案件の採択率は70%前後で、これまで50社以上採択しました。
・1000万円と大きいですが、補助率は2分の1です。ただ小規模型であれば3分の2の補助率ですが、補助金額は500万円です
・外注費や委託費も補助対象ではありますが、全体補助経費の2分の1が限度となっています。つまり、設備投資をすることを大前提とした補助金となっています
・設備投資は、機械設備以外にも、システム投資もOKです。土地建物はNGです。
・広告宣伝費などもNGなので、広告宣伝や集客に利用するのであれば、先日ご案内した、小規模事業者持続化補助金が該当します
3 【第3弾】2020.4.9 国の支援施策の情報
・国から様々な支援策が打ち出されていますのでお知らせします
1)持続化給付金
持続化給付金は融資ではなくもらえるお金なので該当すれば利用すべきです。特定月の売上が半減した場合が条件です。
ただ、制度設計がまだまだなので、給付金の入金は5月以降になると思います。
2)無利子・無担保融資
短期間で資金を調達したい場合は11ページにある政策金融公庫の無利子・無担保融資になります。小規模事業者の場合6000万円まで、据置期間(返済開始までの期間)5年以内となっていますが、実際には、最低限必要な資金が限度額となり、据え置きは1年となります(公庫担当者談)
4 【第4弾】2020.4.17 鎌倉市の家賃補助の情報
・昨日、鎌倉市が記者発表しましたが、(仮称)中小企業家賃支援給付金の創設されそうです。※現在検討中とのことです
・つまり、中小事業者を支援するための「家賃補助」です。法人のほか、個人事業主も対象となっています。
・平成31年1月1日及び令和2年1月1日に本店所在地を市内で登記している事業者に対しては家賃2か月分全額上限100万円
・それ以外で緊急事態宣言発出時(令和2年4月7日)に本店所在地を市内で登記している事業者に対しては家賃2か月分の2分の1、上限50万円とする予定です。ただし、売上高が前年同月比▲5%以上となったことが条件のようです
・詳細はこれからだと思いますが、給付時期はGW開けになるでしょう
・国の支援制度、県の支援制度、鎌倉市の支援制度、すべて使えるものは使うべきだと思いますので、詳細がわかりましたら、改めてご連絡いたします。
5 【第5弾】2020.4.21 コロナウイルスの支援施策の現時点でのまとめ
①国 持続化給付金(返済不要)
※ただし、昨年1年間の売上からの減少分を上限
※売上減少分の計算方法前年の総売上(事業収入)―(前年同月比▲50%月の売上げ×12ヶ月)
★変更点
・医療法人、農業法人、NPO法人、社会福祉法人など、会社以外の法人についても幅広く対象
・既存事業者を基本としつつ、昨年創業した方などに合った対応も引き続き検討中
②神奈川県 ★本日発表! 新型コロナウイルスによる店舗休業及び営業時間短縮にかかる10万~30万円の協力金(返済不要)
なお、申請時にそれを証明する書類として、「HPでの告知やポスターの写し、写真」が添付資料としてなります。
よって、もし事実上の休業状態でありましたら、HPに休業期間の記載をしてください
③鎌倉市
中小企業家賃支援給付金(返済不要)※現在検討中
中小事業者を支援するための「家賃補助」で法人のほか、個人事業主も対象
平成31年1月1日及び令和2年1月1日に本店所在地を市内で登記している事業者に対しては家賃2か月分全額上限100万円
それ以外で緊急事態宣言発出時(令和2年4月7日)に本店所在地を市内で登記している事業者に対しては家賃2か月分の2分の1、上限50万円とする予定です。ただし、売上高が前年同月比▲5%以上となったことが条件
小規模事業者の場合6000万円まで、据置期間(返済開始までの期間)5年以内となっていますが、実際には、最低限必要な資金が限度額となり、据え置きは1年となります(公庫担当者談)。融資なので返済が必要です
⑤小規模事業者持続化補助金(これは給付ではなく、販売促進などの事業投資に対する3分の2の補助金)
以前からお伝えしている補助金です。
新しい行動に対する補助ですので、積極投資が必須となります
第2回目の締め切りは6/5なので、その10日前には申請書および事業計画書を完成させる必要があります
6 【第6弾】2020.5.2 コロナウイルスの国、鎌倉市の給付金が確定
①国 持続化給付金 ※申請受付がスタートしました(中小事業者200万円、個人事業者100万円の給付)
②鎌倉市 鎌倉市中小企業家賃支援補助金
※確定しました。6月末が締切なのでご注意ください
7 【第7弾】2020.5.5 小規模事業者持続化補助金「コロナ特別対応型」
以前にもご案内しましたが、小規模事業者持続化補助金「コロナ特別対応型」について最新情報をお伝えいたします。
【従来の一般型】
・3分の2の補助率、50万円の上限で補助金を交付
・採択率は例年だと30~40%
・補助金の受給は後払い(事業終了し報告書提出後なので来年になる)
5/1発表【コロナ特別対応型】※赤文字がポイント!
・3分の2の補助率、100万円の上限で補助金を交付
・以下の①②を満たしている場合、ほぼ採択されることは確実
①「サプラチェーンの毀損への対応」、「非対面型ビジネスモデルへの転換」、「テレワーク環境の整備」のいずれか一つ以上の投資に取り組むこと
②持続的な経営に向けた経営計画を策定していること
・概算払の即時支給(50%)が可能(売上が前年対比20%下がっていれば半額を前払いしてくれる)
・さらに申請書が一般型よりも簡素化されていて簡単
・売上が前年よりも下がっていなくても申請可能(創業者も対象)
★まとめると
100万円という高額補助金が100%近い確率で獲得できる可能性が高く、しかも売上が20%以上下がっていれば、50万円前払いしてくれる
締切は、5/15または6/5です。商工会議所の印が必要になりますので、その1週間前には会議所への提出が必須です
8 【第8弾】2020.5.18 小規模事業者持続化補助金「コロナ特別対応型」
本日、神奈川県から、神奈川県中小企業・小規模企業再起促進事業費補助金が発表されました。
これまでよりも、かなり大規模な補助金制度です。
①緊急支援型
②再起支援型
の2つの制度があり、公募要項はそれぞれ40ページあるので読むのは困難かと思います。
高久は当補助金の支援として、各商工会・商工会議所の相談コーディネーターの依頼を受けましたので、ご要望があればわかりやすくご説明しますので、お声がけください
この制度を端的に言うならば「コロナの影響を回避し、持続的な事業活動をするための設備投資やビジネス変更に補助します」いうことです。
よって、損失補填ではなく、積極投資への補助という位置づけです
補助額は100万円や200万円のものが多く、また補助率は3分の4なので、前例のない大規模な補助金になります
その他、神奈川県の補助制度の分かりやすいチラシはこちら
本日現在では以上です。
このように、コワーキングスペースことkama.利用者の皆さんにはコロナウイルスに関する国、県、市の支援策の最新情報をお届けするとともに、申請方法や事業計画書の作成などの支援をさせていただいております。もちろん利用者は無料です。
苦しいときはお互い様です。皆で一致団結してコロナ苦境を乗り越えたいです。そのために、高久は中小企業診断士として、支援できることはベストを尽くしたいと思っています。