2017年1月に着工したものの・・・
とにかく建築現場には時間をつくって確認に行くことが何よりも重要だと考えていました。捨てコン工事、基礎の骨組み、そして基礎枠の組み立ての段階のとき、非常に違和感を感じました。図面に照らしてメジャーで計測してみると、図面よりも南側に50センチずれていることを発見したのです。
基礎がズレた原因
1つの測量ポイントから基礎の位置決めをしていたのが原因でした。そしてその測量ポイントが50センチずれていたのです。高久がズレを発見できたのは、複数の測量ポイントから基礎の距離を計測したからです。つまり原因を整理すると次のことが生じたためでした。
①お隣さんが依頼した測量業者が測量ポイントを1カ所ずらしていた。ずらした原因は、本来の位置に大木があり、ポイントが打ちにくかったからである。しかしそれを誰にも伝えていない?
②売り主が依頼した別の測量業者がズレの異変に気づき、売り主に口頭で伝えたらしいが、売り主は素人であり、理解できていないと考えられる。文書で残せば仲介不動産業者が把握できた可能性はあるが、口頭では話にならない。
③ズレたまま売り主が仲介を通して高久に土地を売った。重要事項の説明や記載はなく、何も知らずに高久は土地を買った
④工務店と基礎工事業者も何も知らずに、間違ったポイントから基礎の位置決めをしてズレてしまった。他の測量ポイントから追っかけなかったことから、ズレたまま基礎工事を進めていた
第一種低層住居専用地域であり鎌倉市の風致地区であることから、建築物の制約は非常に厳しい土地です。約48坪の土地、建ぺい率が40%、なので、建築面積はわずか19坪です。その分に庭は広いのですが、南に50センチずれるということは、庭が小さくなりますし、南側の日当たりも減少します。また、デッドスペースとなる北側にムダなスペースができてしまいます。以上から、最適な土地利用の当初設計通りの修正していただくことに致しました
教訓
●ミスは重なるもの
●信じるは己
●80対20の法則。本当にプロの仕事をする割合は実は2割ぐらい。だから自分の目で確かめることが何よりも重要
工事リスタート
すべてのコンクリートを流し込む前に高久が気づいたため被害は大きくなりませんでした。位置は図面通り修正していただきましたが、過失割合に応じて保険で按分されたようです。ただし工期は1カ月近く伸びてしまいました。これで当初よりも2カ月遅れです
正しい位置の基礎
基礎が終わり、足場を組んで、2017年3月15日、いよいよ建方に入ることになりました。現場までチャリンコ10分の近さなので、その後もちょくちょく確認しています
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